F _MASTER'S EYE

酸・塩基

NaOHの99滴目滴下

さらに9滴滴下してみました。



滴下

表 5: 99滴目滴下後
pH 滴下量 溶液中の物質量 H+ の濃度mol/l 水のコメント OH- の濃度mol/l 体積ml
3.3 99滴
残り●一個
5.025×10-4
\includegraphics[width=\textwidth]{../fig/comment_acid.eps}
1.99×10-11 19.9

5を見て下さい。今度はたった9滴しか滴下していないのにpHが3を超えています。つまりまたpHが1上がってしまっているのです。何故でしょう?それはpHの項pHのページへ飛びますか?でも説明しましたね。$ \log$ の性質によるのです。つまり元の値よりも $\mathrm {H^+}$ のモル濃度(水溶液1$ l$ あたりの溶質の物質量を表す値)が $ \frac{1}{10}$ になれば値が1上がるため、結果として $\mathrm {H^+}$ のモル濃度が小さくなればなるほど $\mathrm {NaOH}$ の1滴でpHが上がりやすいということになります。

図 16: pHと[H+]との関係図
pHとH+の個数の関係図
何故「程度」という説明にしているのかというと、実際物質量は1/100減少するのですが、モル濃度は滴下により体積が増えている分だけ、 1/100きっかり減少したりはしないからです。

16を見て下さい。もう少し詳しく説明しておきますと、 $\mathrm {NaOH}$ 1滴に含まれる $\mathrm {NaOH}$ …つまり $\mathrm {OH^-}$ の物質量はずっと変わりません。ということは、pHが1のときは、 1滴程度では $\mathrm {H^+}$ のモル濃度も $ \frac{1}{100}$ 程度しか減少しなかったのに、どんどん滴下していくとそのうち $\mathrm {H^+}$ の物質量が元の $ \frac{1}{10}$ になったpH=2の頃から、 1滴 $ \frac{1}{10}$ 程度も減少するようになってしまい、ついには 1滴で減少する $\mathrm {H^+}$ の値が $ \frac{1}{10}$ ではすまなくなってしまうわけです。

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pHの変化の実態が見えてきた…

つまりNaOH 1滴相殺するH+の物質量(モル数)は最初から最後までずっと同じなのですが、pHはH+のモル濃度がもとの$ \frac{1}{10}$になると1つ値が増えるわけで、次に[H+]が$ \frac{1}{10}$になるまでに必要とするNaOH滴下量は最初よりどんどん少なくなっていくわけです。

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Copyright (C) F_Master All rights reserved. 更新 Monday, 21.05.2012 10:48 pm

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