F _MASTER'S EYE

酸・塩基

水の仕事手順

水が実際にどのように感じ、そしてどのように水のイオン積を調整するのか?それはもちろん解りません。 しかし、酸・塩基の範囲を学ぶためには、そのイメージをつかむことはとても大事なことなのです。 そこで、問題を解くときに考える水の仕事ぶりのイメージをご紹介いたします。NaOH 101滴滴下に戻る



待機状態

図: よし、数はそろってる
\includegraphics[width=.3\textwidth]{../fig/ion_nt.eps}

水は25℃で中性のとき、かならず「水のイオン積$ 10^{-14}$ [mol/$ l$ ]$ ^2$ を保ちます。

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緊急事態発生!

\includegraphics[width=.3\textwidth]{../fig/ion_acid.eps} 図:$\mathrm {H^+}$ がたくさんある!

$\mathrm {H^+}$$\mathrm {OH^-}$ のうちどちらかが変化すると、そのうちの大きい方をまず確認します。

たとえば $ \mathrm{HCl}$ が加えられて、[ $\mathrm {H^+}$ ]が$ 10^{-1}$ mol/$ l$ になったとき図12では水溶液の上部にたくさんの $\mathrm {H^+}$ が見えます

水はその $\mathrm {H^+}$ に気がついたようです。


「水のイオン積」を保つように、 $\mathrm {H^+}$ $\mathrm {OH^-}$ のうちなぜ小さい方なのかは、化学平衡を学んで計算するようになると分かります。小さい方を調整します。今回は $\mathrm {H^+}$ が急激に増えました。そこで

$\displaystyle \mathrm{[H^+][OH^{-}]=10^{-14}[mol/\mbox{$l$}]^2}$ (4)
(4)式で表されたこの「水のイオン積」を保つために、[ $\mathrm {OH^-}$ ]を減らさなくてはなりません。仕方ないので、 $\mathrm {OH^-}$ をいくつか $ \displaystyle \mathop{\mbox{相棒}}^{\mbox{\tiny パートナー}}$ $\mathrm {H^+}$ を使って、水に戻してしまいます。
図: $\mathrm {H^+}$ $\mathrm {OH^-}$ から水を作るよ〜♪
\includegraphics[width=.6\textwidth]{../fig/aq_work.eps}

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お仕事終了

水は「水のイオン積」を保つことができて、とりあえずお仕事終了です。水はこの一連の動作を常に行います。

図: お仕事終了!
\includegraphics[width=.3\textwidth]{../fig/after_work.eps}

今回は $ \mathrm{HCl}$ を加えられて $\mathrm {H^+}$ が増えましたが、そのあと希釈したり、塩基を加えたりして $\mathrm {H^+}$減ってしまうと、今度は水が水自身から $\mathrm {H^+}$ $\mathrm {OH^-}$ を生成して「水のイオン積」を保とうとします。わかるでしょうか?

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Copyright (C) F_Master All rights reserved. 更新 Monday, 21.05.2012 10:47 pm

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